2010年4月30日金曜日

英国出発、再度パリへ

11月5日 
午前11時、同宿の方々、ホテルの主人夫婦に見送られて
タクシーをヴィクトリア駅へ走らす。
チヤリングロスの繁華街をトラガルファー・スクエアの人馴れた鳩の群、
ネビーアーチをくぐってグリーンパークを通り過ぎる。

この辺りは来年5月、皇帝戴冠式当日のためにぼつぼつ座席の予約を始めているそうで、
1人2ポンド約34〜5円である。当日近くなるとプレミアムも付き大変だそうだ。
沿道の建物という建物が、窓際は全て予約済みということだった。
当日の壮観が思い知れる。
正面のバッキンガム宮殿は皇帝御在館とみえ、
ユニオンジャックの皇帝旗が翻っていた。

駅にはわざわざ三菱のU氏が見送りに来られた。
同氏には滞在中非常にご厄介になった。
列車は定刻、雨に濡れた紅葉の森、緑の芝生の中を、
霧の向こうにクリスタルパレスを望みつつ郊外に進み、
静かな田園風景の中を1時間あまりでドーバーに着く。
列車内で渡された紙に姓名、年齢、職業、国籍を記入して改札口へ行き、旅券と共に見せる。
紙は取り上げ、パスポートは返してくれる。
連絡船は1時発、2時10分フランス・カレー港に到着だ。
ドーバー海峡は実に嫌だ。かなり荒れる。
帰船の中で仏国官吏の調べがある。例の如くパスポートを調べ、
行先、目的、滞在日数、身分などを聞き、赤線入りの札をくれる。
下船の時これを本船券と一緒に渡す。
駅構内でまた簡単であるが税関の検査がある。
それらが済んでやっとカレー・パリ間の急行に乗ることができた。

途中疲れて眠りながら午後6時、列車はパリ北駅に着いた。
2度目のパリである。
タクシーでこちらも再訪となるホテルグランドに向った。

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