2010年4月22日木曜日

英国の建築請負い業務についてリサーチ




10月26日 
朝から雨が降る。
午前11時、かねて紹介されていた
パブリック・ウオークス・コントラクター・アソシエーションに
主任のリッター氏を訪問する。
色々と話を聞いたが、氏は土木技師で建築のことはあまり知らないという。
ここは請負業者の協会で、別にシビルインヂニア・インスティチュートがあり、
建築としてはアーキテクト・ソサイエティーがあり、建築業者をして
ビルディング・コンストラクター・アソシエーション等があることを教えてくれ、
紹介状を書いてくれた。28日に訪問することにした。
本日の話題の要領は下記の通りだ。


<1>工事入札は官および民間共いかなる方法によっても官民ともに公入札を目標とし、
一般に公告し入札期日を指定する。官においてはその工事程度によって入札希望者を処理し、
審議許可の上、入札させる。また、入札者自身も自重して自信を有する者のみが真面目な入札をする。
労働賃金および時間は政府で各職別に定められ、絶対に不正入札または大きな誤りはない。
ただし材料費には相違がある。


<2>総合請負か、または部分請負か。
勿論、総合的請負もあるが、多くは各職別でその都度政府の指示による。


<3>官および市による請負規則
営繕省およびロンドン市役所とも、建築土木その他に分かれ規定されている。
これは後日送付してもらう。


<4>請負人は工事入札の場合、当然の利益としてどのぐらいを計上するか。
今時分は非常な不景気のため、通常時の3分および5分くらいの見当。


<5>長期工事の入札方法
2年置きぐらいを限度とする。これを各職別にさらに区分している。


<6>請負業者において計画設計まで行う場合はあるか
絶対に無い。ただし基本的フールサイズは作製し、主任設計者の検査を受ける他、
設計計画に関する図面は政府および政府嘱託の技師、並びに民間に委託できるが、
これは建築技師の責任で行う。但し、その工事はすべて直に請負者と協力する必要があり、
その設計料は請負者合意の上で、最後に支払う場合がある。


<7>工事中の不可抗力による損害の処置について
請負者の申し出により協会を介在して官と交渉する。多くは協会の仲裁によって決定する。
徹底していない場合も多くある。国情の相違、伝統的な習慣から来ることもある。



もっと聞きたいことはあったが、非常に時間を取ったのでこれぐらいにして
あとは書物その他を送ってもらうことにした。

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