2010年4月25日日曜日

イギリス人気質というもの

英国人は自尊心が強く、職業等によって自分を卑下することはなく、
いかなる地位の人に対しても対等に応対する度量を持っている。
また、他人の人格も尊重し、礼儀正しく、
人に不愉快を感じさせるようなことにはよく気をつけ、
横柄な態度はしないように思った。

聞いた話だが、汽車である英国人と一緒になった者が
駅で降りる時にホテルのことを心配し、荷物等の手配を案じていたら、
その英国人が
『自分はその駅のポーター(赤帽)である、荷物のこともホテルのことも心配するな、
 自分がちゃんと頼んでやる』
といったそうだ。
一般客として平服で汽車に乗っている時でも自分の職業を名乗る自信は
なかなか見上げたものではないか。
国民の間に相互扶助の観念が発達し、
失業者には相当な保護もあり失業保険制度も確立していて、
一般に博愛の精神に富み、富者の寄付でたくさんの立派な病院が建ち、国家的観念は強い。
国民は自己の思想と国家を信頼し、冷静で興奮せず、
したがって急速な社会的変化が起こらない。
一方で大きな植民地を持ち、国が裕福であるという関係もあるのだろうが。

0 件のコメント:

コメントを投稿