2010年4月19日月曜日

パリ発、ロンドンへ



10月14日 
今朝も体調がはっきりしないが、いつまでも仕方がないので出発することにする。
午後、パリ北駅を出発、ロンドン行き急行に乗る。
途中で雨となり、割合に寂しい沿道の光景を見ながら午後3時半、カレー港に到着。
席はリザーブしなかったので外国人の中に割り込む。


欧州の汽車には喫煙車と非喫煙車とがある。これに気をつけなければならない。
折悪しく飛び込んだ車両がタバコを喫めない車で、3時間ばかり辛い思いをした。
この列車はカレーまで1度も停車しない。
カレー駅で列車を捨てて連絡船に乗り、英国に渡るのである。
ドーバー海峡は見るからに濃霧に閉ざされ、波が高い。


青い目のボーイに荷物を渡し、乗客は並んで税関の検査を受ける。
ここの税関員は女である。それが済んで埠頭側でパスポートを見せ、
検印と番号札をもらい連絡船に乗る時にこれを渡すのだ。
所持金検査もあり、フランスの銀貨を持ち出すことはできない。
船内では航海中に国籍、年齢、ロンドンでの住所、渡英目的などを
渡された紙に英文で記入して、英国官吏の詰所に自分で持って行かなければならない。

「何の目的で来たのか」と尋ねられる。
「パスポートにある通り観光の目的だ」という。
「どのくらい滞在するのか」と聞かれる。
「1ヶ月あまりだ」と答えると、
「英国から先はどこへいくのか」という。
「再度パリへ帰る」と答えると、紙片に何か記入してスタンプを押して渡してくれる。
これが上陸許可証だった。


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