2010年4月3日土曜日

ペナン



9月17日 午後2時。船はペナン港に入る。

右にペナンを眺めれば、延々数メートルにおよぶ白砂、ヤシ林の海岸。
ペナンはマラッカ海峡の北端、北緯5度21分、
シンガポールより390メートル、面積170平方メートル。
蛇寺、極楽寺を見物する。市街は大したことはない。ただ見事なヤシの樹や、
熱帯植物を配した英国人の住宅は気持がよく、住んでみたいように思う。
ここでも道路は至るところで舗装されている。

沿道のヤシ林、マンゴーの林をドライブする。
これらの林の間には稲田がある。二度目の苗を終えたばかりのようだ。
黒人の農家、耕作の有様は日本の景色そのものだ。
蛇寺には青いヘビが天井にも花立てにもとぐろを巻いている。

次に極楽寺を詣でる。建物は何ら○ちない。
ただその形を利用して建物を配しているのは面白い。
乃木東郷元帥の額がある。その周囲にはどういう意味なのか、
支那要人の肖像が圧倒的な数で架けられている。嫌な気がする。
石の上に「困難を忘れる勿れ」という最近の彫刻がある。満州事変の悲憤だそうだ。

ここにも支那人の富豪の立派な住宅がたくさんある。彼らの墓地もあった。
海外に墳墓の地を求める彼らの発展性には感心する。
植物園を観る。シンガポールを見た後で、あまり比較にはならないが
瀑布や岩にせかるるせせらぎは実によい。熱帯植物の色は幾分濃厚な気がする。
道端の一株でも満州あたりでは珍木さが喜ばれるだろうが。
Aさんたちに来遊されたらいかがですかと丁君と話す。

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