2010年4月14日水曜日

ポンペイ、そしてヴェスヴィオ火山



10月6日
ポンペイの廃墟場や各種の浴場裁判所を見る。
娼家の壁画、あるいはその前の舗道の石に刻まれた道標、
その表看板など、露骨な表現をしたものを見る。
頽廃的で肉感のみといった感のある当時の都市の様子は、神の怒りも当然と思えた。
ポンペイ最後の日を思わせる小さな博物館や、所々の発掘品、
屋内には人間の化石がある。有名な女が伏せた犬の化石なども見た。
世界的古跡に参観人が続いている。日本人の組もある。

下のホテルで昼食をとったあとヴェスヴィオ火山に登った。
普通電車で溶岩の流れるふもとまで行き、そこからケーブルカーで登る。
折からの豪雨、車内でマントを貸す。やがて頂上に着き噴火口までは徒歩で行く。
その烈々たる火口、真白くもうもうとした煙、ふつふつとライバルの恐ろしさに
到底長くは見ていられない。海抜118メートル、山上からの眺めはいい。

6時に帰船、9時の出帆まで時間があるので2〜3人連れで夜のナポリ市街を見物に出た。
埠頭出口で案内人の群に捕まり、つきまとわれて閉口する。
どんなに断っても付いて来る。腹が立って急いで帰った。
「ナポリを見て死ね」というそうだが、市内は大したことはない。
ポンペイとヴェスヴィオ火山だけは特別である。
午後9時、右岸に灯火が燦然と輝く市街を眺め、船は漆黒の海に出る。

2 件のコメント:

  1. ナポリへ来てピザも食べずに帰ったのか、もったいない!

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  2. ナポリは大きな町であり、観光地で、確かに「ナポリをみて死ね」っていったいどこを見ればいいんだろうなって感じでした。建物の裏庭には洗濯物がヒラヒラしているし。
    ポンペイの写真の門のところで同じように写真をとったのですが、共同浴場跡、娼婦宿跡もありました。
    ヴェスヴィオ火山は本当に火口のすぐ近くまで行くことが出来て結構迫力があり、またイオウ臭かった覚えがあります。

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