2010年4月15日木曜日

フランス、マルセイユ着




10月8日 
午前8時 マルセイユ港外に着く。
昨日からの揺れがまだ止まず、風は荒く波も高くて寒い。
いよいよ冬となり、外套に冬服である。シャツは薄いものにしたが寒いくらいだ。

午前9時 一度港内に入ったものの波が高く港内は狭いので、
再び港外に出て波の静まるのを待つという。
埠頭にはご主人を迎えに来ていた奥方も何名かいた。顔を合わせておきながら
また切り離されるのは皮肉である。奥方たちの恨めしそうな顔…。

午後1時、ようやく桟橋に横付けになり上陸した。
いよいよフランスの土地である。無事であってくれと心で祈る。
かねて紹介されたT氏ご兄弟および案内人のY氏に出迎えられ、荷物その他を依頼する。
ロンドン連絡で行く同船の方々、船員たちに別れを告げて下船する。
30余日の海上生活の我が家、ちょっと離れ難い気がした。振り返りながら税関に行く。
税関ではワイシャツや靴下、ハンカチにまで税金がかかるという。
大トランクを開け、手提げを細かく見る老人の税関員が横の道具をひねくりまわす。
赤面の若い税関員が笑いながら止めている。
船でタバコは200本まではよいといわれていたので、その通りに買ってきたら
50本だけだという。面倒なのであとはいらないと言ったら、
50本入り1箱だけを取って、残りの150本は返してくれた。
他の荷物にも税は取られなかった。Y氏の話では大変ラクだといっていた。


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