2010年4月26日月曜日

美術館とショッピング

10月29日 
朝からミージュアム見物。
ナショナルギャラリーレオナルド・ダ・ヴィンチの崖上の聖母を観る。
澄み切った淵のような深さ、ミケランジェロのキリスト埋葬
ラファエロの塔上の聖母、水浴の女、パリの審判などは皆よい絵である。
ここは古代美術が多く、地階では講義があった。


10月30日 
買い物類の整理をする。
ここではスコッチ類とダンヒルの物を少々買い求めた。
その他の物は高くてとても買えない。
それらを郵船会社が無料で大連まで送り届けてくれる。
土産物といえばロンドンのヤマトホテル前では2、3軒の商店が視察客向けに網を張っている。
1軒は「酒井商店」といって洋酒類および付属品、スコッチ類を扱い、
もう1軒は「阿佐土」といって雑貨類を売り、英国製品がなんでもある。
「山中」という宝石商もある。
これらの番頭がアメリカからの客、欧州からの客の新顔と見ると掴まえて上手に親切に勧める。
視察者の多くは何か欲しいと思っている頃合いなので、何かと便利でもあり、
日本ではとても買えない高価なものでも割合容易に買うらしく、相当繁盛している。
酒井商店のマダムはなかなかのやり手で、一度見物に入ったが最後、空手では帰さない。
このような店がベルリンでは「中管」「よさの」の2軒、
パリには「伴野商店」がある。
いずれも土産物だけでなく案内もやり、汽車、帰船の切符から荷物の運送など、
視察者のために用を弁じている。
在留者には非常に便利で、恐らく大抵の人は厄介になっているはずだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿