2010年4月7日水曜日

インド“食”事情




インド人の常食はカレーライスだが、日本のそれとは相当異なっている。

まず飯の炊き方が違う。釜は真鍮製のつぼ型をしている。
インドでは世帯道具はおおむね真鍮製を喜ぶようだ。
飯を炊くには釜に米を入れ、水をたっぷり注ぐ。
ぐつぐつと吹き出してきてもしばらくそのままにしておく。
すっかり飯になった頃、余分な水は捨てる。だから飯はパサパサしている。
もっともインドの米はそれ自体がパサパサだ。それだけにインドの飯は消化が良い。
だから日本の米を食ったらすぐに胃腸を害するらしい。
その飯を大きな真鍮の盆に盛って汁ばかりのカレーをかける。
野菜や魚肉、子羊などは別々に出す。
それを右手で肴ごと口へ持っていく。
1口分だけつまんだその親指で口中へはじき込む。
別に水つぼがある。
これを1日中彼らは傍から離さない。
食事のときはまず、右手をきれいに洗い終えるとまたその手を洗う。
時にはパン粉を練って直径5寸くらいの煎餅を作り、
それをヤギの乳からとったバターで揚げて、その中に肴を包んで食べる。
ちょうど満州のカオヤーズのようなものである。

3 件のコメント:

  1. 満州のカオヤーズってなんでしょうか?

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  3. 北京ダッグのことだそうです

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