2010年4月5日月曜日

セイロン島を後にする

1時半、帰途に着く。
4時間のドライブで疲れたらしく何度かうとうとする。
途中2、3度スコールに見舞われた。
コロンボに戻ったのは午後5時。
かねて聞いていた宝石商に立ち寄った。
手頃なものがあったら買ってもいいと思ったが、これは伏見宮様が求められたものとか、
これは何々の宮様の買われたものであるなどと驚かされ、買うのをやめた。

6時出帆なので急いで帰船。定刻近いがA氏一行が帰着しない。
みんなでデッキに上がりあれこれと待つ。
5分過ぎてやっと帰ってくる。やれやれと言い合い船は即時出帆。
ボンベイ行きの御木本のS君、正金の二氏らと別れた。

小船と本船とでテープで別れを惜しむ。
黒人の物売りが色々な土産品を並べ、奇声をあげて呼びかける。
外国人などは面白半分に船上でそれを買う。
下の船から本船めがけて長い綱を投げ掛け、その端に袋を結び付け、
それに品物を入れてスルスルと吊るし上げる。
お客はその袋に金を入れてやる。
船はぼつぼつ動いていても平気でこれを繰り返す。

ちょっとしたスコールが通りすぎる。
夕日が照り輝き、雨上がりの西の空に大きな虹を見ながら港外に出る。
有名な防波堤の巨波も今日は穏やかだ。
灯台の火が遠く深く、胸に食い込む。

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