2010年4月21日水曜日

英国の街並、その非凡なる美しさ



10月23日 
午前10時、M領事より
『紹介状が出来たので営繕省を本日午後3時半に訪問してほしい』とのこと。
それまでの時間を利用して丁君とバスでハイドパークに行った。

マーブルアーチ前にて下車。
撮影をしつつ秋色豊かな公園に入る。
マーブルアーチは案外小さく大した価値はない。
ハイドパークは市の中心にあり、これはさすがに大公園である。
特に手入れをしているというほどでもない天然の風致で、
老樹が紅葉し広々とした緑の芝生が敷き詰められた平坦な公園は、
都心と思えないほどゆったりとしたものである。
平凡だが非凡の感を受けた。
今日は日曜ではないがなかなかの人出である。
腕を組んで通る男女、子供連れの夫婦者、乳母車を押す女性、
ベンチで静かに休む者、芝生に寝転んでいる学生、犬連れの女性など
たくさんの人に利用されている。
こんな大公園もここでこそ存在意義があるように思う。
芝生にはたくさんの青いベンチがあるがこれは皆有料である。
1日1ペニーだそうだ。

ラウンドポンドの辺りを散歩する。
池端は波打ち際のようにできていて、大勢の子供が玩具のヨットを浮かべて遊んでいる。
無論大人も一緒でこのあたりはパリ同様。
かなり大きなヨットが風を孕んでよく走る。本物そっくりだ。
このあたりは日当たりがよいので日光浴の人の賑わいも加わる。
とくに乳母車を押した乳母たちがたくさんいた。
公園に沿った建物は皆、7、8階建ての立派なもので、すこぶる美観だ。
公園の垣根に沿って花が飾られている。
菊花、ヒヤシンス、チューリップ、カーネーション、すみれなど
色とりどりの見事な花が並べられている。菊花は日本の国花だが、
ここのはまるでダリアのようで色も形も少々変わっている。
きれいではあったが、私たちが菊花から受ける感じは無いように思えた。

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