2010年4月19日月曜日

ロンドン中心街の賑やかさ

英国の列車はまことに旧式で、側面から乗り、車両は小さく天井も低い。
しかしクッションはゆったりとして立派である。
今日は注意して喫煙のできる車両に乗る。
英国人たちはちょうどお茶の時間と見えて座席にテーブルを作らせ、
サンドウィッチを食べコーヒーを飲んでいる。
発車の合図は日本の昔のものと同じである。
前部でランプを振り、後部で笛を吹き、機関車が汽笛を鳴らして発車する。

日が暮れて約2時間でロンドン、ビクトリア・ステーションに着いた。
電報を打っておいたので、停車場にはヤマトホテルから出迎えてくれた。
駅前からタクシーを飛ばす。
バッキンガム宮殿前、トラガルファー広場、チャーリングクルスに
デンマークストリートのホテルに着いた。
なにはともあれ朝から飯を食っていないので、
食堂に飛び込み日本食にビールで安着の杯をあげた。
気遣っていた体調も良いので早速地図を片手に賑やかな街に出る。
ちょうど8時である。
チャーリングクルスからピカデリーサーカスに出る。
盛んなイルミネーション、ネオンサイン●を●く明るさ、その点滅、
多種な色彩が実に美しい。それに自動車やバスの波、人道の人の群れ、
雑踏はすさまじい景色である。広場の中心にはエロス女神の銅像が建っている。
ここからレジェント・ストリートを経て、オックスフォード・ストリートに出て、
10時頃には無事に帰った。

ここでも商店は7時閉店、ただショウウインドーだけはあかあかと電飾され美しく、
意匠も凝らされており、これを見て歩くだけでもよい眺めである。
これらの商店の間に活動館や劇場バー、ダンスホール、そしてカフェと薬屋だけは店を開けている。
レジェンド・ストリートで娼婦の襲撃を受けた。
あとで聞いたことだが、この辺りが最も彼女らが出没するところであるそうだ。
寒さも気遣ったほどでなく、3時間ほど散歩したら汗が出るくらいで、
店のショウウインドーもまだだいぶん夏物が飾られている。
値札を見るとこれが相当に高くちょっと手が出ない。
子供たちと約束したものも買えそうにない。こうしてロンドンの一夜は終わった。

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