2010年5月25日火曜日

ポツダム行き

今日はポツダム行きである。
ホテルに近いインスブルカー駅からウイルドバルクに向う。
この駅はポツダム駅の一つ先だが、ここで下車して宮殿その他を見て、
ポツダム駅に出て帰るという順序である。
ところが我々の乗った列車はポツダム止まりだった。
仕方がないのでここで下車して駅で昼食を済ませ、徒歩で見物に出る。

ベルリンの郊外は実に美しい。
まっすぐに伸びた松、白樺の森、広い芝生、その間に点在する小住宅。
建物はパリやロンドンの郊外の住宅よりも遥かに立派である。
材料がよくデザインもよい。
しかも庭園との調和も考えられ、手入れもよく行き届いている。
おもしろく地形を利用したのがあった。
メンデルスゾーン式の新様式のものも相当にあった。
今日は日曜日で、しかも1年に1度の墓参りをする日だそうで、
花を手に郊外の墓地へお参りに出掛ける男女でいっぱいだ。
義足の足で妻に手を引かれて行く老兵、子供に花を持たせた家族連れ、
白髪にシルクハットの紳士など様々である。

橋を渡って宮殿広場に出る。
古い大理石の彫像などを見ながら高い塔のある寺院に出る。
ここにはフリードリッヒ1世の霊柩が祀られてあり、
1805年、フリードリッヒ・ウイルヘルム第3世と
ロシア皇帝アレキサンダー第1世とがこの寺院内で同盟契約を結び、
また第三帝国建設直後、第1回のドイツ議会招宴もここで興行された。
時の大統領、ヒンデンブルグ将軍がナチの統帥ヒットラー首相に開院を命じた
劇的なシーンの舞台にもなったのだ。
会堂は横長で3階のギャラリーがあり、正面中央の祭壇下に皇帝の墓がある。

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