2010年5月23日日曜日

ドイツ事情あれこれ

11月21日

昼飯に、支那人がよく行くという支那料理屋に行ってみた。
ここは満州事変の時「日本人入るべからず」の掛け札を出して
ヒットラーに叱られた店だとか。
それほど支那人贔屓で、日本人はほとんど来ないそうだ。店構えは少々汚い。
ちょうど昼飯時でたくさんの支那人がいる。皆こちらを見る。何だか変な気持だ。
これではいけない。隣邦の人々である、とくに満州国としては同色同文の紳士同士、
暖かく手を握らねばならない。
通りで行き合っても支那人ということはすぐにわかるが、むこうで避けて通る。
嫌なものだ。東洋人同士、お互いにもう少し仲良くしたいものだ。


夕食は日本人会に行く。
たくさんの日本人が来ておりH少佐の顔も見える。
その後、話しに花が咲く。
別室には玉突き室や図書室もあり、新刊の雑誌や新聞なども数種備え付けてある。
マージャンも2組でやっている。ここにいれば外国という感じはしない。


10時頃ホテルの玄関まで帰ってきたが
あまりに喉が渇くので下のカフェへコーヒーを飲みに飛び込んだ。
初めて入ってみたのだが、表向きは小さいものの内部はなかなか広い。
今日は土曜日で男女連れの客が相当いる。
グラスを前にしてある年寄りが女と寄り添い仲良くやっている。
後で聞いたことだが、ここは土曜の夜は特に
日本の待ち合いのように男女が示し合わせて落ち合う所だそうだ。
これが皆普通の人だというから驚く。
収入不足で正式な結婚ができず、表面的には友人という名目で別居していても、
夫婦同様の交際をしている者が多く、
若者でもこの友達を持たない者はほとんどいないということである。
正式の結婚数は減少し、離婚者数が増えているそうで、
多くは姦通が理由だそうだ。同情してよいことかどうかわからない。

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