2010年5月5日水曜日

ベルリン、1日目




11月8日 
昨夜は疲れてよく眠った。
何しろ14時間ばかり汽車に揺られ、初めてのところで気疲れもした。
午前10時頃、室外の人の声に目覚める。
隣はちょうど食堂だった。身支度をして食堂に出る。
6、7人の日本人が朝食のパンをかじりながら雑談している。
誰ともなく挨拶して席に着くと、向かい側の人がしきりと私の顔を見る。
私もどこかで見たことがあるような気がするが思い出せない。
すると向こうから声をかけられた。
『失礼ですが貴方はAさんではありませんか?』ときた。
そしてはっきりと「これは恐れ入る、私はこういう者です」と名刺を出された。
鉄路総局のH氏であった。Y君の義兄で、同君の結婚式でお目にかかっていたようだ。
Y君から私宛の名刺を渡される。

食後、丁君を加えて地図を見ながらベルリンの街の交通関係や、
私たちの行かねばならない方面の位置を指摘していただいた。
1時頃から案内もしてくれた。
ホテル前で19番のバスに乗り25分でウンターデンリンゲンを通り、
●王城の前まで行き、引き返してフレデリックシュトラーゼの繁華街を通り、
ウンターの日本料理店「あけぼの」で夕食を取る。

9時頃、ぶらぶらと歩いてホテルに帰る。
食堂ではマダムをはじめ、家族が集って写真帳などを出して話している。
私もよい物を見せようと丁君と2人で家族の写真を見せると大騒ぎだ。
何か言うのだがさっぱりわからない。どれがお前の子供かといっているようだ。
皆オレの子供だと言ったら、そんなことはないだろうと信じない。
H氏のドイツ語で順序を教えたら、半信半疑のうちに得心がいったらしい。
両手を広げて驚いていた。いちいち子供の顔を見て批評していた。


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