2010年5月22日土曜日

往年の名作も過去の遺物か

11月20日 
陸軍事務所にO少尉を訪問したがロンドン旅行中とのことで会えず、
同船のN少佐を尋ねたが、別所、技術詰所にいらっしゃるとのことで会えなかった。
コンメルツ・バンクに立ち寄り、2回目のレジスターを引き出す。

満州国事務所に立ち寄り、T君の案内で建築展覧会を見に行った。
これは個人主催によるもので、私たちが満州でやったものと大差なかった。
一般を対象としたものとみえ、
説明も出品場もその順席なども専門的ではないように思った。
しかしここでたくさんの材料カタログをもらい、住宅集を2〜3冊買う。

ここを出て、すでに電灯の灯った賑やかな街を、ショーウインドウを見ながら散歩する。
ウエルトハイムの百貨店の前へ出る。
これは往年、建築会を唸らせたハンス・ベルチッヒの手によるものだが
時代は環る。一瞬として停止しない。
その巧妙な手法、内部の複雑な装飾も今となっては何となくもの寂しいものだ。
際限ない時代の変遷と芸術的要求を、今さらながら考えさせられる。

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