2010年5月25日火曜日

ヨーロッパの花屋

11月22日 

今日は亡き母の命日である。
朝8時に起きて、前のスタットパークを散歩する。
日曜の朝は皆遅いので人はあまりいない。
池の端に出ると、よく馴れた水鳥が寄って来る。
落ち葉の立木、そよ風もなく、朝霞の静かな朝である。
花壇にはこの季節にはめずらしく、深紅の薔薇が今を盛りと咲いている。
12月近く、日本では想像もつかないことである。
近くの寺で打ち鳴らす鐘の音、ぼつぼつお参りの夫婦連れが通りだす。

一般に欧州の花屋は綺麗なものだ。
目が覚めるようだというが、どこの花屋も実に立派である。
外から見たショーウインドウの美しいこと、しかも上手に規則的に並べられている。
ヒヤシンス、チューリップ、アネモネ、シクラメン、
桜草、カーネーション、水仙その他、
私など名前も知らない美しい花々が飾り立てられ、造花ではないかと思うばかりだ。
ことに外国人はカーネーションを好むと見えて、
金色の八重咲きのものは実に立派である。
あまりに綺麗なので3、4人に種子を送ったが、果たしてこの通りにできるかどうか。
花屋ばかりではなく市内の辻辻の屋台でも花を売っている。
切り花が多く、また鉢植えも売る。
スミレの束などはよく青年が料理屋やカフェの女たちに売りに来る。

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