2010年5月15日土曜日

オスロを発ち、一路コペンハーゲンへ

さて、何もかも見てしまって午後2時。しかし辺りはすでに薄暗い。
午前10時頃ようやく夜が明けて、2時にはぼつぼつ暗くなるのだ。
これが夏だと反対に夜が短くなり午前12時でも真昼のようで、いわゆる白夜となるのだ。
仕方ないので夜7時半の列車でコペンハーゲンに帰ることにした。
早速寝台車を申し込むとすぐにリザーブできた。
気候は少々風があり、海岸近くなので寒いが大したことはない。


ここの街でも珍しそうに私たちを見る。ホテルで飯を食い勘定を済ませた。
宿泊しないので高いチップも1割しか取らない。
女事務員をつかまえて寒さの程度を聞くと最低で零下30度になるという。

荷物を停車場に運ばせて駅まで歩く。
10歳ぐらいの子供が3、4人ついて来る。英語で話しかけてみたが通じない。
あまり話しかけるので向こうも気の毒と思ったのか、
中の1人がポケットからシガーを出して勧める。
僕はシガーは呑まないと言い、自分の持っていたタバコを出してやると皆スパスパとやる。


駅にはすでに列車が横たわっている。
私たちの乗るところは最先端だ。食堂車まで12両戻らねばならない。
これは途中ヘルシングボルグで海峡を渡る時、1、2等車のみそのままで
デンマークの列車に接続するのだ。定刻近くなってもなかなか荷物を持ってこない。
やっと2分前に悠々とやって来た。
老婆に連れられた6、7歳の子供が、窓の外からしきりに中を覗いている。
こちらから手招きすると、窓の近くにやって来て手を振る。
動き出した列車を追って婆さんを困らせていた。
子供は可愛いものだ。家の子供たちのことを思う。
例によって旅券や切符の調べがある。
途中の駅で乗り込んだ女ボーイがベッドの用意をする。
その間私たちは食堂車に行って夕食を済ませ、
ビールの勢いでベッドに潜り込みいい気持ちで寝た。




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