2010年6月16日水曜日

ベルリン動物園などを見つつ…



12月4日 
今日はツォー動物園見物である。
正門は東洋風の極彩色で、ディテールもよくできている。
中の各種の動物小屋は世界各国の建物の模型だ。
広い庭園内にはとても1日ではすべて観ることのできないほど
たくさんの動物が集められている。
時候が悪いため、わずかに黒熊が外の砂原に出ているだけで、
トラもライオンも皆、檻の中にいた。
鳥類には初めて見る美しいのが数限りなくいた。
特に水族館は立派で、内部に熱帯植物を配して動物の自然な棲息の状態が見られる。
夏のここは様々な余興などもあって面白いそうだ。


出口のところでS博士にばったり会う。
2、3日前にパリから来られたそうで、3人連れで街を散歩して別れた。


午前中、かねてから進行中だった国務院庁舎がいよいよ竣工したので、
所長、局長、ならびに大林組あてに祝電を打った。
普通電報で3通の料金が約50マルクほど。
この電報はちょうど5日の朝着くはずだ。
工事半ばにして出発した国務院庁舎がどんなふうに出来たか早く見たいものだ。
大切な竣工時期に留守をして甚だ責任を感じる。
国都建設局から需要處に専任を命じられ、極端に多忙な間の計画で遺憾な点が多い。
永遠な責任あるものを考えるにあたり、
もう少し落ち着きのある仕事の仕方をしなければならないと思う。
第8庁舎、総合法院、民政都庁舎、国務総理大臣官邸や建国廟など
上司がおられることである。皆々順調に進んでいることだろう。
宮内府の計画はどうなったかも甚だ気になる。

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