2010年7月18日日曜日

音楽の都、ウイーン




T氏と別れて外に出た。
コンサートには時間があるので市街を散歩する。
たくさんの木彫り人形を売っている店で土地の匂いのするものを2、3買う。
クリスマスが近く、キリスト像がたくさん並び、婦人たちがひっきりなしに出入りしていた。

繁華街を一巡してコンサートホールに行く。
礼服の男女で階上も階下も満員の盛況である。音楽会のつもりで来たがコーラスだった。
舞台には400人近い声楽家たちが1人の指揮者のもとで歌う。
間には盛装の婦人による独唱もあった。4回ばかり聴いて出る。
時刻はまだ9時頃で、すぐそばのグランド・オペラへ飛び込んだ。大きな劇場だ。
白大理石が張り詰められ、金色の装いをした案内人が佇む。
ちょっと気が引けたが、勇気を出してブッキングオフィスへ行き切符を買う。
高いのは日本円で約70円、安いのは2円ぐらいからある。
8円程度のところでよかろうと買ってみたが、最上階のギャラリー席だった。
下から5階のところである。ボックスに王侯のように君臨するような態度で着席する。
クレオパトラの何かをやっているようだった。
舞台には5〜600人の各種衣装を着けた男女が、目も覚めるような美しさだった。
2幕ばかり観て出る。近くのカフェで遅い夕食にビールを傾け、よい気持になって帰宿する。

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