2010年7月18日日曜日

世界は意外と狭いのかもしれない

ウイーン市はオーストリア共和国の首都で人口180万の大都市であり、
市は1つの国家のような自治体で、財政上の独立権限を持ち、
しかもたくさんの私有財産があり、各種の株主となり
多額の出資をしているということだ。
大戦後、市の行政権は多数の社会民主党の手に握られ、
同党の総裁が市長で、120名の議員中80名は同党員で絶対多数を占め、
その指導精神によって遂行されつつある。
ガス、電気、醸造、水道、銀行その他色々を直営しているほか、
社会事業施設として前記の市営住宅、児童に対する各種施設、
老人救護所、病院、助産院、託児所、職業紹介所、無料宿泊所、授職場、浴場、
精神病院、養老院、サナトリウム、火葬場など立派な施設を持ち、
皆相当の成績を上げているようだ。
市の中央をダニューブ河が流れ、美しい橋が架せられている。
その両側の整った6、7階建て白壁の建物は美しい。


オストバンホフ付近の小離宮見物が済むと、午後2時である。
時間があるので地図を開き「どこかへ連れて行け」と言ったがなかなか通じない。
するとそこに通行人が集ってきた。1人の日本人がひょっこり顔を出す。
公使館のT氏だった。とにかく氏の宿まで同行することにした。

氏は最近まで済南領事館にいて、2、3日前に移動してこられ、未だホテル住まい。
私たちも昼食前だったので会食することにした。
令息2人と女中を連れ、夫人も同席された。
話しているとベルリンのK氏とは知己で、ことに夫人は師弟関係の間柄とのこと、
4時頃まで色々と話し、記念撮影をして夫人たちと別れ、T氏と同道、公使館に行く。
訪問者名簿に記入した。懐かしいものだ。
公使は新京におられたT公使だが、折悪しく不在でお目にかかれなかった。


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