2010年10月8日金曜日

ヴェニスの名所を行く(2)

正月五日 
今朝もまだ頭が重たかったが名所を巡り、
10時頃からサンマルコ寺院を詣でた。


内部は小豆色の大理石柱が並び、壁も天井も金色で
眩いばかりの極彩色、モザイク張りである。
高い丸窓の薄い大理石1枚1枚が透き通って実に美しい。
回教の僧侶の読経が高らかに、参拝者は片膝をついて静かに合唱している。
登壇には金色の灯明が燦然と揺らめいていた。


デュカル宮殿の外部を一巡して内部に入った。
コートヤードの石畳の上に古いブロンズ製の井戸側が2個ある。
説明を受けたもののよくわからない。だがよい色に錆びて周囲とよくマッチしていた。
この建物は有名な古いゴシック様式で、
階下は回廊となり、階上は窓のない大きな壁になっており、
写真で見たときはなぜあんなことをしたのかわからなかったが、
内部を見るに及んでなるほどと思った。
それは各部屋がみな大きく、しかも壁全体が壁画である。
有名な天国の絵や戦争の大作である。


続く博物館には4〜500年前の兵器が陳列され、例の婦人貞操器などもあった。
この宮殿の裏の建物は牢獄で、かの有名な「嘆息の橋」を渡り、
光線の入らない石室が並び、絞首台の跡、秘密室などがある。
奥の扉を開ければ運河で、屍骸をここから搬出したのである。
実にこの橋は地獄極楽の境にあるわけだ。


帰途、名産のガラス器具の工場を見せられた。繊細なモザイクをやっている。
出来上がった美術品を陳列してさかんに勧められる。
定価の3割くらいは負ける。

0 件のコメント:

コメントを投稿