2011年5月3日火曜日

Radio City 、Wall Street

次に最近完成したロックフェラーセンターのラジオシティを見る。
これは最高ではないが新様式の大きなもので、延べ床面積約6万坪、
工事費に2億5千万ドルというから日本円にすれば9億円近くになる。
主として貸事務所で、下層階は商店、銀行、郵便局、科学博物館などになっている。


道路に出ると大きなミュージックホールがあり、
レビューやシネマなどが終日終夜満員である。
これは他の日にあらためて見ることにしてサブでダウンタウンに向う。




ニューヨーク最主要都市マンハッタンの南端、
摩天楼の林立するいわゆるドルの中心地、ウォール街の銀行会社街である。
まるで深い谷底にいて、屹立する懸崖を見上げるようで、
今にも倒れかかってくるような錯覚を感じる。
しかも谷川のような道路には自動車と人の流れ、
上から見ればベルトに載せてただ動いているようであり、
ひとたびこの流れに巻き込まれたら最後、
身動きもできないほどで実に恐ろしい光景である。
しかし近頃、マンハッタンの繁華は漸次山の手に北進し、
エンパイア付近からロックフェラーセンタービルあたりに移り、
次第に発展を極めつつあるらしい。


マンハッタンには20階以上の建物が300以上あるそうで、
地盤は岩層で地震の恐れはなく、ヤンキー気質で金にまかせて競争的に、
何もかも世界一を目指して建てている。
この調子で建物が空へ空へと高くなっていったら将来はどんなことになるだろう?
ただ実に物質文明の極致というか、
欧州から来てみるとまるで大工場の機械の側にいるような気持ちになる。

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