2010年9月4日土曜日
ベルリン出発、3度目のパリへ
12月28日
午前8時、宿のマダムらに見送られ、
パリ行きの急行でツォー駅を出発。
街はまだ闇の中だ。
特別列車なので車賃のほかに座席料を3マルク取られる。
午前11時頃、ハノーバー着。
陽も麗らかで心地よい郊外の風景である。
車内の隣席には小柄な美人と似合いの夫婦、車内もまた麗らかである。
ハノーバーの建物の多くはレンガ洗い出しの軽快な5、6階建て。
ドイツの建物は一般に新旧を問わず軽快なものが多い。
午後5時、ベルギー国境のアーヘンに着く。
例によってパスポート、所持金品の検査があったが簡単なものだった。
このあたりの沿道一帯には大小の工場が軒を連ね、
駅付近にも溶鉱炉などが隣接した大工場地帯である。
さらにその中に住宅地区が散在している。
夜7時、フランス国境で型通りの検査を通過し、11時パリ北駅に着く。
今回の宿は日本人旅館の牡丹屋。
グランドオペラ付近からシャンゼリゼ、エトワールの凱旋門を通り、
約15分でパッシーの先にある宿に着いた。
久しぶりに日本茶をご馳走になり、陸軍の会があってK中佐にもお会いできた。
フロントでイタリアまわりの切符の予約を頼む。
旅程はジュネーブからローザンヌに出てインターラーケンに行き、
有名なユングラフに登り、イタリアのミラノに出て、
ヴェニスを見てフローレンス(フィレンツェ)を経てローマに入る。
帰途は海岸線をピサよりにゼノアに出て、
ニース、モンテカルロ、モナコを見てマルセイユを通り、パリに帰る。
ここでは正金も三井も何末31日まであるとのこと。
翌日は三井に行くことにし、疲れたので11時頃床に付く。
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