2010年9月13日月曜日

ジュネーブの建築、街並...




タクシーで市内見物に出た。
労働国際連盟会館に行ったが、番人が中に入れてくれない。
東洋から来た建築家だと頼み込むが、がんとして聞き入れない。
国際連盟脱退の余波かと苦笑する。他に同様の外人の見物人もあった。
仕方なくその上手にあるミュージアムから外部を見る。
相当大きなものだがデザインも感心しなければ、ディテールもこなれていない。
新旧の手法が入り交じり不徹底だ。
それが連盟の内容と合致しているかのようで苦笑を漏らす。
しかし遠望は広く、湖水に映るクリーム色のサンドストンの遠景は絵のように美しい。

古い連盟会館を見た。松岡全権大使が全国民の意見を代表して、
居並ぶ幾百もの各国代表の中で苦闘したガラス張りの会場も見る。
ここで多数の腹黒い白人たちを相手にしたのだ。

丘の上の古い寺院、宗教革命記念碑、広場、劇場などを見て、
湖に沿って建ち並ぶ盛り場を見る。
公園は湖水を入れて美しく、梢にクリネズミが遊び、長閑なものだ。


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