正月9日
10時半頃から郊外チボリに行った。
ローマから約40キロ、約40分で着く。
今日は晴天だが少々寒く、景色のいい平野を快走して山麓に達する。
紀元前約2千年前のアドリアン帝の離宮跡である建物は、
わずかに壁面の一部や床、地階などを残すのみで、
そのわずかに残る床の大理石張り、または天井のモザイクが当時の荘厳さを物語る。
その苔むした遺跡には、格好の好い庭園の樹木、
城壁に巻き付いたカンランの古木、濃い緑の檜といった風情。
遥か遠く山上には、陽に輝く古城。
足もとで無心に咲き匂う野の花も、盛者必滅を語っているのか。
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