2010年10月8日金曜日

フローレンス(フィレンツェ)へ

午後2時半、今度は電車ともいえそうな河蒸気船で駅に行く。
両岸の古い家々、高い石橋を名残惜しく眺めた。
駅で駅弁を買ってみた。日本円で1円30銭くらいだ。
大きなパン1切れ、紙のように薄く切ったソ−セージ2切れ、ソーセージ2切れ、
チキン1切れ、ポテトの揚げ物1包み、三角形の美味いチーズ2切れ、
レモン1個、ビスケット1包み、赤ワインの小瓶が1本、
これに紙ナフキンとナイフ、コップなどが付き大きな手下げ袋に入っている。
これだけ食べればたくさんだ。
途中の景色は実に殺風景なものだ。
平野が続き、建物も粗末なもの。道行く人も粗野である。

午後6時30分フローレンスに着く。
モダンな停車場でプラットホームの天井には長方形のインダイレクトの電飾があり、
見渡すかぎりとても落ち着いた明るさで美しい。
すでに外は暗いので見えないが、新様式のなかなか面白いものらしい。


「ホテル・ローマ」のポーターに連れられて自動車でホテル着。
頬髭を生やしたマネージャーが実に親切だ。
サロンに案内され指差すままに見れば、日本の浮世絵がたくさん飾られていた。
日本の観光局から贈られた博覧会案内のポスターやカレンダーを丁寧に掛けていた。
食後かねてから聞いていた、この地で唯一の日本人、K山君のもとを訪ねたが、
不幸にも最近亡くなられたそうで残念なことだ。まだ若いはずだが。
明日の観光などを頼み、疲れたので今日は早く眠ることにした。
芸術の都「イタリアの花」と称されるフィレンツェの第1夜である。

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