10月31日
午前中は雨のため休養する。
午後から降ったり晴れたりする中を、ブリティッシュ・ミュージアムを観る。
大きなものだ。ゆっくり観たら2、3日はかかるだろう。
クリート島のイノリス王官の土器や陶器類を観た。
例の壁画の死者の絵は鳥羽僧正の鳥獣戯画によく似ている。
東西三千年を隔ても、自然に対する愛は期せずして相似ていることを深く思わされた。
11月1日
今日は日曜日である。
前にも書いたように欧州の日曜日ぐらい旅行者にとってつまらないものはない。
街は薬屋とタバコ屋しか開いてなく、
仕方ないので外人並みに公園散歩と洒落てみた。
ハイドパークに行く。
この公園も最早最後の見物だろう。沢山の人出である。
乗馬姿の勇ましい男女の群、肥馬にまたがって秋の林間を散歩しているのは素敵である。
そこから近いクイーンズゲートを左折して、
ナショナル・ヒストリー・アルバートなどのミュージアムを見物する。
いずれも大きなもので、陳列品は実に豊富。
とてもゆっくり観られるものではない、よく見たら特別なものもあるだろう。
ターナーやセザンヌ、ゴッホなどの近代画も相当飾られていた。
一室全てにロダンの彫刻が並んでいるところもあった。
ユーゴーの家など、歴史的に有名なものも部分的に飾られ、日本の美術品も随分あった。
夜は活動見物に行く。
ちょっとした戦争ものだがおもしろく、
どこでも見せるミッキーマウスのマンガも極彩色の複雑なものをやっていた。
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