T氏の案内でひとまず旅館ゼネバに投宿。
二流ホテルだが気が置けなくてよいだろう。しかも満員で部屋がなく、2人相部屋である。
バス付きで60フラン。日本円で約10円、1人5円という安さで朝食まで付いている。
早速、T氏の弟君からフランス語の簡単な言葉を教えてもらう。
20語ばかりをノートした。数は百くらいまでは何とかなるだろう。
午後7時頃からマルセイユ名物の岩屋のような料理屋で、魚料理の晩飯を済ます。
生ガキを橙酢で食べる。
うまい飯であるが私は嫌いなのでフライにしてもらう。
次いで魚の煮込みを持ってきたが生臭く、変な味なのでついに手が出せなかった。
どこもこんなものなのではと心配になる。パンは美味い。
ワインを3人で3本ばかり飲む。一切の勘定が3人分で100フラン、16円あまりだ。
早速習ったばかりのフランス語で勘定をする。それがどうにか通じる。
寒い繁華街のペーブメントをあちこち1時間ばかり散歩してキネマを観る。実演も観た。
なんとも露骨なもので、とても観るに堪えない。
明るくなって周囲をみると他の船客も来ている。やあやあと皆で苦笑する。
10時頃ホテルに帰り入浴。久しぶりに広々と気持のいいベッドに横たわる。
マルセイユに行った時、この銅像ある場所を
返信削除探しました。
港町ということで、景色の良いところは
たくさんあるだろうになんでまたこの銅像
のところで写真をとっているのかな?
と思ったからです。
半日かかって見つけたら、それは建築家の
銅像でした。
名前はメモしなかったのですが、
それが理由かもしれません。
しかもこの写真では銅像の後姿を
うつしています。
たぶん当時の写真技術では、太陽の向きの
関係で、正面からうつせなかったのでは
ないでしょうか?