2011年1月11日火曜日
4度目のパリへ
正月16日
昨夜はよく眠れなかった。朝寝して丁君に起こされた。
今日も相変わらず嫌な天気である。ホテルのマネージャーに仕切りにとめられたが、
これでは仕方がないので出発することにする。
午前10時15分、パリ行きの特急に乗るためにタクシーを駅へ走らせる。
再び見ることもあるまいニースの街に名残惜しむ。
駅には案内会社のポーターがいて、プルマンの急行券や座席の世話をしてくれる。
2等の座席だがなかなか立派なものである。
定刻出発、途中1時間ぐらいは海岸沿いを走り抜く。ニースの景色に似ている。
その後は葉のない木立、広々とした平野、典型的なフランスの景色である。
マルセイユ着は午後1時だったが、昨年着いた時とは違って、
街はずれで山上のノートルダム寺院も遠くに見えた。
車内で昼食をとる。座席にテーブルを作り、提供してくれる。
久しぶりにフランスの美味いパンにありついた。
途中ほとんど停車せず、午後11時パリ・リヨン駅に到着。
約1000キロ、12時間を要したわけである。
旅館・ぼたん屋に投じる。これで4度目のパリ。約18日間の旅行を無事に終えた。
今年の旅行はスイスおよびイタリアの2国であったが、霧のジェノバ、
ことに正月元旦のインターラーケンからユングラウに登ったことは、
天気にも恵まれ有意義で大成功だった。恐らく永久に忘れることはできまい。
そしてスイスの山中の冬景色、イタリア・ローマの驚くべき存在は想像以上であった。
ニースのプロムナードの大変な気持ちよさは目頭が熱くなるような感激を覚えた。
晴天に恵まれていたなら一層印象深いものだっただろう。
今日は12時間も列車に揺られて相当に疲れた。
フランスの優秀な列車ではあるが、昨夜の寝不足もあるので何も考えられない。
幸い明日は日曜である。ゆっくり休むとしよう。
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