2010年7月15日木曜日

美しきウィーン観光

12月17日 

朝10時からタクシーで見物に出掛ける。近くの宮殿を見る。
フランスのヴェルサイユ宮殿を模倣したのだそうで、
外部はさほどでもないが内部は立派である。
謁見室や会議室、大食堂は特に荘厳かつ美しい。
各室の油絵や各国寄贈の美術品、特に日本の物は目を引いた。
内部も綺麗だが庭園は特に立派で広い。
池や噴水、林に芝生、遠くに美術的な門が見える。
世界の宮殿の中でも指折りなだけはある。

工芸美術館からイーストバンホフ前をリングストラッセに出た。
対立するミュージアム庭園の中央にはクインの銅像、ウイーン大学、
国会議事堂、各宮ゴシックの尖塔のある市役所、チャールズ教会、
自由広場のホテーフ教会などが、この付近で各様式を競っている。
今日は好い天気で、ブタペストの濃霧に気を悪くしていた目には、
太陽の光を仰ぎ見られて晴れ晴れする。
落ち葉の樹間にそびえ立つ美都ウィーンの美的建築へ、
自動車を止めて右に左にカメラを向ける。
議事堂前で写していると、通りがかりの3〜40人の学生が写してくれと
先生の言うことなど聞かずに押し合って寄って来る。


2、3枚写すとしきりに何か言う。多分できたら送ってくれというのであろう。
1人の学生にアドレスを書かせる。皆「アルーアルー」と手をあげて別れる。

自動車は繁華街を古イセントステファン教会前に出る。
外部を一巡して内部へ入るが、薄暗くてよく見えない。
たくさんの参拝者が皆ひざまずき、白衣の僧正から何か口に入れてもらっている。
みな、僧正の祈りで合唱している。なんとなく敬虔な気分に合掌する。

それから国立劇場、チャールズ教会などを見て郊外へ車を飛ばす。
有名なマルクスホフのアパート見物である。
6、7階建ての近代様式で、単紅色フラットの大集団は古都の一偉観である。
戸数1200、人口6000人、託児所、プール、庭園、運動場などが設備され、
内部は玄関、便所、台所に2つの寝室くらいである。
これで家賃は月20●約12円。3室で18円。
この家賃計算には経常費だけで建築費は入れていないそうである。

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