午後、マサリックバンホフを出発し、ハンガリーのブダペストに向う。
汽車は満員で若い夫婦者1組と2人のチェコ人がいた。
1人はしきりにドイツ語や英語で話しかけてくる。
途中下車する際、窓際の席を譲ってくれたりする。
若い夫婦者は遠慮なく私たちの前で手を握り接吻をする。
こちらにあまり視線を向けなかった。
国境近くで下車した。すると今度は1人のデブ婦人が乗り込んで来た。
ハンガリー人でイタリア地方を旅行して帰るところだという。
あまり寒がるのでスチームに近い私の席と替えてやる。
片言でブダペストまで行くかと話す。
国境では両国の調べがある。うるさい軍服の役人や平服の者、なかなか厳重である。
夜11時半、やっとハンガリー・ブダペストのオストバンホフ(東駅)に着く。
例の婦人と別れてタクシーで「ホテル・ハンガリヤ」に投宿。
駅から約10分の河岸近くにある一流ホテルだ。
ホテルの食堂は夜12時近いというのに尚盛んに音楽をやっている。
ホテルに来る途中、路面電車の停留場になっている安全地帯のところどころで、
その両側に内部に電燈装置を備えたガラス張りの広告塔を見た。
実用を兼ねたものだ。
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